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[ばいばいアース 1~3]
全４巻のはずだが、ものすげぇ、途中で終わる気もする。
絶版になっていた「冲方 丁（うぶかた とう）」の初期作品。
ハードカバー2冊を文庫4冊にしたもの。
周りが2足歩行する動物だらけのアニマルプラネットで、自分が何者かを捜す「人間」の少女の話。
少女＋斬馬刀
注意：月(重力1／6)だからといって、力持ちになれる訳じゃないです。持ち上げることは楽だけど、それはあくまでゆっくりと、であればの話。
やたら、感じに英語のルビを振ったり、拙いスペル遊びをしすぎだけど、青臭い冲方 丁が存分に生きている。
nowhereが大好きな作者。
主要な登場人物太刀がそれぞれに自分探しまくる。
少女は、悩んだりしながら乗り越えていく。
その周囲には、乗り越えられない人や先を行く人もいる。
文章力があるわけでも展開に目新しさがあるわけでもないけど、やっぱこの人はこういう成長物語を書かせると生きてくる。
困難→なやむ→きっかけ→乗り越える
の図式をはっきりさせているのが好感。
最近の大量製作的「冲方 丁」よりはこっちの方がずっとよいのではないかな。
