衝動 買い

悪いのは、本屋だ。僕じゃない。
意図的に、3軒も、1巻のみおいてないのは陰謀に他ならない。
だから、原付でこのくそ寒い中とばして20分かかる栄で見つけてしまったら、それは6巻まとめ買いしても仕方ないんだ。
しょうがない。
一葉が飛んでいくのに真剣に後悔したけど。

[狼と香辛料 1巻]

こんなにラノベ買ったの久しぶり。
何か最近趣味が後退してない?まぁ、ここ数年、読書してなかった反動かな。
アニメから入ったので、微妙に声が脳内エコー。
というくらい、アニメと小説は内容がシンクロしている。
小説の章立てがそのままアニメの1、2,3話となっているくらいw

行商人の主人公ロレンスと少女の姿をした賢狼(狼神)ホロの二人旅と商売のお話。
前半はほぼ、二人の旅の話とちょっと経済の話。
出会いをすっきり終わらせながらも、道中の掛け合いにページを割き、
どちらも孤独を感じていたということを強調することでわずかなページで絆の深さを読者に伝えるのは見事。
ちょっとロレンス餓えすぎだけどw
後半は、ロレンスがおおきな山に張ったことから二人とも、トラブルに巻き込まれる。
このときのアクションシーンも、商売人という職業でうまく緊張感を演出したが
(最近のはやりだけど、一人称で主観を存分に使えば相手が別に街を破壊できるほどの魔法を使わなくとも切迫するシーンが作れる〜)
個人的にはまったのは、主人公が自分の後ろ盾とする商店の説得をしたシーン。
かっこいい口上でした。。。

追記:
久しぶりに、旅することを題材に使っているファンタジー
刈り入れ時の田舎村
どこにでもある地方の町
旅宿としての教会
賑わう港町
作品のテーマにふさわしくどれも、まつろわぬ行商人の視点で人々の暮らしが描かれている。
すごくうまいと言うほどではないと思うけど、その世界を感じさせる描写。
旅の風景を書く、というのはやはりファンタジーの一つのおおきな醍醐味だよなぁ。と思い出させる作品でした。

さてさて、作者は'82年生まれ。理系(物理?)の学部出身はほぼ確か。そんな、人がこんなこっぱずかしい話を書いているw
痛いwwww
というのは置いておいて、楽しみにしたいところです。