[The book]

おおざっぱに言うと、
1.広瀬康一岸辺露伴は、偶然不思議な死体の発見者となる。その死体は、屋内でありながら交通事故で死んでいた。彼らは正義感と好奇心から事件の調査を開始する。
2.人に見えない本を開くことの出来る琢磨は、全ての記憶をその本に収めていた。彼には、ある計画があった。
3.外からは見えないビルの谷間で、一人の女が死んだ。彼女は、そこで一年の間生き延びていた。
の3つの視点それぞれから物語は進行する。
琢磨の能力も、脱出不能のビルの谷間で暮らす女の話も、見事なほど乙一
ただ、この作者にしては珍しく、終盤バトルシーンがある。
このバトルシーン既存のスタンドに対する作者の解釈はあるものの、予想外の知能戦に期待していたより楽しめた。

不満は、登場人物、および神(神)が作中で直接マンガ版やネットのJOJOに関する噂へ言及する記述。
あまり、JOJOを読んでない乙一読者への配慮だと思うが、視点や書き口が中途半端。というか、各キャラとスタンドについてはきちんと作中で説明があるので冗長。

[狼と香辛料 side color]

番外編。
何か、電撃が富士見っぽく?
これから読みます