小説

ガンダムUC

とりあえず、4巻まで読んだ。
映像化するとしたら...劇場版かOVAかなぁ。
映像にすると結構圧縮出来る気がするので。
情景の説明とか多いので、1巻なんて20分以下になる気もする。

お話
1巻、ボーイミーツガール。主人公バナージ、オードリーに「帰れ」と言われる。
2巻、コロニー、ネオジオンと連邦の戦場となる。渦中の機体、ユニコーンガンダムがバナージ専用に登録される。
3巻、うっかりウニコーンガンダムとオードリー(ミネバザビ)を収容したせいで孤立する、ネェルアーガマ。3倍のあの人にフルぼっこされる。ユニコーンガンダム、バナージごとさらわれる。
4巻、ネオジオンの里登場。ユニコーンガンダムを泳がせるため、バナージはガンダムごと解放される。プルさん、フルぼっこされる。

作者がこういうの書き慣れているのか、いいスペースオペラしている。
設定や展開にしても、
主人公がガンダムに乗らなきゃならないわけ→1.登録されたから、2.息子だから
ネエルアーガマが孤立したわけ→政治的にやばいもの積みすぎなので、いっそ行方不明になれ
などなど、ガンダムを知っている人にはかゆいところに手が届く説明群。

あとここまで読んで強く感じるのは、この作者が
「ZZガンダム」から「逆襲のシャア
への断絶をすごく気にしていて、それを補完する話を作りたかったのだなぁ。ということ。
確かに、「逆襲のシャア」ではシャアとアムロに焦点が当てられるため、
そもそもネオジオンの象徴だったミネバ・ザビはどこへ行ったの?とか
量産までこぎ着けた、プルシリーズはなぜ今回は使われなかった?とかに説明がない。

もう一つには、だいぶ後の話になる「ガンダムF91」へのつながりも強調されている。
F91のころには、ジオンは完全に過去の遺物になっているわけで
しかし、そこまで単純に忘れられるものなのか?
という意味もユニコーンガンダムに担わせようとしているようだ。

なんにしても、きちんと宇宙世紀ガンダムを通して見ている人でないとわからないこと甚だしいお話。
まぁ、おもしろいのでよし。